「目の前にある足が、実は危険な足だったら……」
ふと、そんな不安を覚えることもあるでしょう。
以下に挙げる経験をしたり、見たことはありませんか?
- 何気なくタコを削ったら大きな穴が開いていた。
- 爪の縁(ふち)から突然膿らしきものが出てきた。
- 剥がれかけの爪を取ったらゆびがどんどん黒くなっていった。
足に潜む危険は分かりにくいことがあり、善人を装った重要指名手配被疑者のように振る舞うことがあります。
写真は動脈の流れが悪い虚血(きょけつ)症状の足です。ゆびとゆびの間に傷ができており、1カ月後には足の先が真っ黒になってしまいました。血流不足を見逃したことと、傷の部分を安静にせず歩いていたことが要因です。この例は前回の記事で紹介したMt.Footcare の「富士山」にあたる患者ですが、ケア担当者はそのことを認識できていませんでした。
もう一例は、静脈の流れが悪いうっ滞症状の足で、患者は親ゆびの痛みを訴えて受診しました。むくみに加え、足に合わない靴を履いていたことが要因です。むくみの除去とオーダーメイド靴の製作、適切な爪のケアを施すことにより痛みが治まりました。
この足も前回の記事で紹介したMt.Footcare の「富士山」にあたります。ただし同じ脈管系異常でも、この例は静脈疾患にあたり、動脈の異常と比べて重篤化しにくい傾向があります。静脈疾患が夏の富士山だとしたら、動脈疾患は冬のそれ、というイメージでしょうか。
この足も前回の記事で紹介したMt.Footcare の「富士山」にあたります。ただし同じ脈管系異常でも、この例は静脈疾患にあたり、動脈の異常と比べて重篤化しにくい傾向があります。静脈疾患が夏の富士山だとしたら、動脈疾患は冬のそれ、というイメージでしょうか。
「この足見たら110番!!」では、豊富な臨床経験を持つ日本フットケア学会理事の先生方に、「見逃しやすい危険な足」「専門医に相談すべき足」を教えていただきます。
本企画を通じて、皆さんのすぐそばに潜む「重要指名手配」を見つけてみましょう!
────────────────────────────────────────────────────────────
セミナーに参加される皆様へ(当日参加のご案内)
「第1回 日本フットケア・足病医学会 富士山セミナー」ホームページ
0 件のコメント:
コメントを投稿